手術経過の詳細


主治医の先生がまとめられた手術報告書を参照させていただきました。
(医学専門用語が多く理解しにくいですが、手術の成功は伝わります


手術体位はホールフレーム上で完全腹臥位とする。正中切開の後、多裂筋を棘突起より骨膜下に剥離し、両L5/S椎間関節まで展開する。棘上靱帯をメスにて棘突起より剥離し、これを反転して温存する。L5、S1椎弓を部分切除、またdura sac(脊椎を覆っている硬膜),bil S1root(仙骨までの経路)が十分に展開出来るまでL5/S椎間関節を切除した。
L5/S椎間板上にはレ腺通りosteophyte(骨が変性してできたトゲ)が覆っており、これによるdura sacの圧排がみられた。この圧排が原因と思われるが、硬膜外静脈が肥大しており、これよりの出血がみられた。このosteophyteをノミにて部分的におとし、spacerを挿入できるように右L5/S1椎間関節内に母床を作成した。spacer内に、切除した椎弓をmilにて小さくした移植骨をつめ、イメージ下に挿入した。同様に左椎間関節内に母床を作成、ここには腸骨より採取した自家骨を挿入した。固定性は良好。
次に、イメージ下に各椎弓根の位置を確認し、Pedicle screwを刺入した。特に刺入に困った部位はなかった。Pedicle screwのscrew headにrodを挿入し、ナットで固定した。イメージにて、reductionを確認すると、ほぼin situであった。SBバックのドレーンを挿入し、創を閉鎖して終了した。
Spacer:Teramon;#22x10x3,M8;5.5mmx45mmx4,DTTx1


手術時間:4時間50分、出血量:557g(輸血なし)

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