このページでは私が最近入手した新製品・新サービスについて報告します。
第1回:フレッツADSLの導入について 1.はじめに インターネットを始めたのが1995年の8月でした。 最初のプロバイダは、ベッコアメ・インターネット。 ここに28.8Kのアナログモデムで接続して利用していました。 その当時は接続するにも相当の技術的知識が必要で、今みたいにクリック一つで接続なんて夢のまた夢的な状況でした。 その後、世間でもインターネットがブームとなるわけですが、いわゆるHサイトの大多数がプロバイダとしてベッコアメを利用していたそうです。(ベッコアメは、当時それほど技術的評価が高かった?) どうも個人ユースのプロバイダ・ブランドとしては評価が下がったため、1998年11月、日本における究極のブランド、IIJ4Uに変えました。 同時に家庭の電話回線もISDNに変えて64Kbpsの接続環境が整いました。 マンションの関係上、CATVを利用した高速通信は契約できません。 これ以上のスピードアップは、光ファイバーが各家庭に敷設される2005年から2010年ぐらいまで望めないとあきらめていました。 (注.各家庭に光ファイバーが敷設されることをFTTH[Fiber To The Home]と呼んでいます) ところが、既存のメタル回線を利用した高速通信サービス(いわゆるブロードバンド)、ADSLが福岡でも利用可能となりました。 常に最新のものを追い求める私が申し込まないわけはありません。 早速、NTT西日本のホームページに接続してサービスの概要を調査しました。 2.ADSLは誰もが使えない? ADSLは、すべての家庭で利用できるとは限りません。 光ファイバーを利用している経路があると利用が不可能となります。 そこで、NTT西日本のホームページにある「サービスご提供エリアチェック」画面で、まずは自分の電話番号から利用可能な地域であるかどうかをチェックします。 もしも提供エリアでなかった場合はNTTに相談して最悪あきらめましょう。 3.申し込みは簡単 もしもあなたの地域がADSL提供地域でしたら、後はNTT西日本のホームページで簡単に申し込みが可能です。 ただ2つ注意が必要なのは、 @プロバイダがフレッツADSLに対応したサービスを提供しているかどうかを確認すること。 II私の場合IIJ4Uはサービスを提供していませんでしたので、結局ASAHIネットに追加で加入し、現在はこちら経由で接続しています。(但し、メールはIIJ4Uのまま) A利用しているパソコンにLAN接続口があるかどうかを確認すること。 もしなかったら、デスクトップの場合はLANボード、ノートパソコンの場合はLANカードを追加購入してセットアップする必要があります。私はLANカードを1,980円で購入して対応しました。 その他、ADSLの概要から申し込み、調整まで詳しく開設したホームページがありますのでこちらを参照ください。 http://www.kaiteki-net.com/adsl/ 4.いよいよ接続、しかし・・ ISDN回線をアナログ回線に戻す工事を終えて、NTTから送られてきたADSLモデムと接続ソフトを利用してセットアップを行います。 私の場合、簡単に繋がったのですが、どうもスピードが速く感じません。 ADSL接続サービスは、ベストエフォート型のサービスであり、電話局からの距離によって、そのパフォーマンスが変わってしまうとのこと。 注)ベストエフォートとは下り速度が最大1.5Mbpsまで、上り速度が最大512kbpsまで最大値として保証しますが、常にその通信速度が提供されることを保証しないサービスです。 最大1.5Mbpsのスピードが得られるはずですが、どうもそんなにでていない様子です。 最初からスピードを保証していないサービスですので、NTTに文句を言っても勝負にならないだろうと思い、インターネットで調べてみました。 すると、インターネット接続環境をチューニングすることで早くなることが判明しました。 5.最適な小包の大きさとは・・ ネットワーク上を流れるデータは、小包のように一定の固まりに区切られて送られています。 そのように区切られたデータをどの程度の大きさで梱包して送るか、どれくらいの割合で通信をするかなどは、その小包が送られる通信環境ごとに最適な値があります。 (具体的には、MTU(最大転送単位)とRWIN(一度に受信するデータ量)を調整します) 一般に、市販されているパソコンでは搭載されているOSやモデム等によって、その値があらかじめ設定されており、多くはADSLという通信環境に最適な状態ではありません。 実は、私のパソコンもISDN回線で最適となるようにチューニングしたままであったため、スピードが上がらなかった次第です。 前述のホームページ「フレッツADSL導入のページ」を参考に、チューニングすることで、なんと1.2Mbpsのスピードを記録しています。 とにかく早い!!「さくさくと動く」という表現はこのためにあるのではと思うほどです。 詳しいチューニング方法は、http://www.geocities.jp/hamdah3502213/spd/spd.htmを参照 最後に、この経験からすると、社内のイントラネットにも同じことがいえるのではと思います。 すなわち、社内イントラネットの通信環境に最適なMTU、RWINが設定されているのでしょうか? この点は社内の情報システム部門に確認する必要があるでしょう。 6.最後に フレッツADSLは快適な通信環境を安価に提供するサービスです。 私も自宅でこの高速通信環境に慣れ親しんだ結果、会社のインターネットで調べごとをするのが苦痛になってしまいました。(帰宅後自宅で調べた方がどれほど精神的に楽か・・) 次の課題は、この環境を家族全員が享受できるように、家庭内にLANを構築することです。 自宅がマンションであるため、これまで有線LANを見合わせていましたが、無線LANが安価になっており、「そろそろかな」、と思っています。 |
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