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新製品体験記

このページでは私が最近入手した新製品・新サービスについて報告します。


第2回:無線LANの導入について

1.はじめに
パソコンを始めたのが1979年、あのPC8001が登場した年からです。
それから早20年が過ぎ、とうとう子供たちもパソコンに触れるようになりました。
娘は今春から大学生、早くにパソコンを与えたせいか情報処理に関係した学部へと旅立ちました。
しかし、残った息子二人は専用のパソコンを与えているにもかかわらず、どうもコンピュータには興味がなさそうです。(PS2やゲームボーイばかり楽しんでいる次第)
その息子たちもインターネットには興味を示しており、各自の部屋のパソコンでインターネットに接続できるようにしてくれとせがまれていました。
息子どもに情報処理に対する興味を抱かせるためにも、ここは多少お金がかかってもインターネット接続環境を用意するしかない、と一大決心をしました。
先日ADSLへの接続も済ませて快適な環境を手に入れていましたし、この環境を共有するには無線LANと決めていましたので、早速商品選びに着手しました。


2.無線LAN市場の現状
そういえば7年ほど前、仕事で無線LANの試行導入に関係したことがありました。
当時パソコンに接続する無線LANボードとアンテナが一式セットで10万円程度、その上LANの設定たるや専門知識を有するメーカの技術者の手助けが必要でした。
それで繋がっても最大で2MBPS、実効速度はその5〜10分の1でしょう。
利用者からは「遅い!」と文句を言われ、結局1〜2年後には有線LANに戻しました。
その後会社では無線LANの導入をしていません。
しかし、ここ2〜3年の間に家庭や中傷企業を対象に、安価でしかも高速な無線LANが普及しはじめています。
そしてADSLとも簡単に接続できることを売り物とした製品が登場してきました。
その理由の一つに、インターネットやパソコンの家庭内普及率増加があげられます。
パソコンが一人1台となり、各人が自宅でインターネットを楽しみたいとき、インターネット接続環境をLANで共有する要求が生まれます。
もしLANで共有しない場合、各人が携帯電話とパソコンをつなぐことで各自のインターネット環境を作ることもできますが、電話代やプロバイダの接続料を個々に負担しなければならず、費用ががかかります。
やはりLANで共有する方が安価です。
また、LANケーブルを敷設できない家庭では無線でLANを構築したいという希望がでてきます。
これらのニーズに応えているのが、現在徐々に普及し始めている無線LANなのです。
たぶん会社での導入検討も再び生じるでしょうし、その予習も含めての挑戦です。


3.無線LANは種類がいっぱい
現在販売されている無線LANは、その購入目的の大半を占めるインターネット環境の共有に答えるべく、インターネット接続の種類によって製品が分かれています。
たとえば、
一般の電話線でインターネット接続する家庭はモデム内蔵モデルを、
ISDN回線で接続する家庭はISDNモデルを、
すでにISDN回線を利用しておりDSUやTAを所有している家庭はシリアルポート接続モデル、
最後にADSLやCATVで接続する家庭にはADSL/CATVモデル、等々・・。
また、無線LANを接続するパソコンがデスクトップ型かノート型かによって、アンテナの種類もいろいろと用意されています。
たとえば、
デスクトップパソコンの背面にあるインターフェイスボートに差し込んで利用するもの、
USB端子に接続して利用するもの、
ノートパソコン用のカードスロットに差し込んで利用するもの、等々・・。
これらの中から自分の家庭のパソコンの種類やインターネット接続環境に応じた製品を選ばなければなりません。
いろいろと難しいことが多いですが、設定が終了したときの満足感は格別ですよ。

<無線LANメーカーサイト>
メルコ:http://www.airstation.com/index.html
NEC:http://121ware.com/aterm/
IOデータ:http://www.iodata.jp/prod/network/wnlan/
コレガ:http://www.corega.co.jp/index.htm

<参考サイト>
無線LAN価格情報:http://www.gaz.co.jp/peri/t2_138/index.html
無線LAN価格情報:http://www.kakaku.com/sku/pricemenu/musenlan.htm

4.いよいよ購入、そして接続・・
最近はビッグカメラの顧客リテンション戦略にはめられてしまっており、ポイントほしさに先ずはビッグカメラでの購入を第一にしています。
というわけで、今回も天神のビッグカメラに買いに行きました。
ビッグカメラのサイト:http://www.biccamera.com/

何を買うかはこの一ヶ月十分に調査済みです。
その結果、家庭内の無線LAN市場をここまで大きく育てたパイオニア精神をたたえてメルコ社の無線LAN製品エアステーションシリーズで統一することにしました。
(もちろん実績とユーザ数の多さも魅力です)
購入した製品は、
無線LANルータと無線LANカードのセット(WLS-L11S-L)が42800円、
これにPCIバスアダプタ(WLI-PCI-OP)が6200円、
USBポート用無線LANアダプタ(WLI-USB-L11)が17800円、です。
計66800円で購入できました。

購入後、さっさと自宅に戻り接続作業です。
うちの間取りも複雑で、間にコンクリートの壁が入るため果たして電波が届くかが一番の心配です。事前にメルコ社のホームページで実績データ等調べましたが果たして・・

先ずは私の部屋です。
ここにはPenV550MHZを771MHZにオーバークロックさせて稼働させている自作パソコンとADSLモデムがあります。
このパソコンを無線LANルータと有線接続し、無線LANルータ設定用パソコンとします。
そしてADSLモデムと無線LANルータを接続し無線LANルータ経由のADSL接続に設定を変更しました。
従って、この部屋が無線LANの電波発信基地となるわけで、ここから長男の部屋、次男の部屋に設置したパソコンまで電波を飛ばすわけです。
間にコンクリートの壁あり、台所あり、と電波を遮断しそうな障害物も多く不安でしたが・・

次に長男の部屋。
ここには腰の手術後の自宅療養時に長男と一緒に組み立てたセレロン700MHZの自作パソコンがあります。
このパソコンにUSBポート用無線LANアダプタを接続し、LANの設定を行いました。
USBは設定が簡単なので、すぐに接続できましたが、心配していたとおり私の部屋からもっとも遠いためか、受信電波が届いたり届かなかったりと不安定です。
そこで私の部屋の無線LANルータの設置位置を、なるべく長男の部屋に近づけるべく努力し、
また、ルータの向きも長男の部屋に変えることで、どうにか電波状態が安定しました。
ここは外部アンテナの設置や無線LANルータの最適設置位置の探索等、まだまだ改善の余地があり、試行錯誤で楽しめそうです。

最後に次男の部屋です。
ここには2年前まで大事にチューンアップしてきた自作パソコンがあります。
台湾の世界的マザーボードメーカーであるASUTECの代表作マザーボードP55T2P4に、
インテルを脅かしているCPUメーカーAMDのK6−2(400MHZ)を搭載した自信作でしたが、
今はその価値もわからない中学2年の次男に無視されている状況です。
このパソコンにはマザーボード上のPCIインターフェイスにPCIバスアダプタを挿し、無線LANカードを差し込んで使うことにしました。
USBと異なり設定がややこしく、「初心者には苦痛だろうな」と思いながらセットアップしました。
その結果、私の部屋との間にコンクリートの壁があるにもかかわらず電波状態も良く、11MBPSでサクサクと順調に稼働しています。

最後に設置した部屋とパソコンの状況をまとめたのが、次の見取り図です。



5.接続の結果・・
すべてのパソコンを接続し終わって心配になったのは私のパソコンに対する影響です。
これまでADSLで快適に過していた環境が、子供(無線LAN)のせいで遅くなってはたまりません。
そこで早速インターネット速度を計測してみました。
(計測に利用したサイトは閉鎖されてしまいましたので、参考サイトをご紹介します
http://www.musen-lan.com/speed/
その結果は1.23MBPSもあり、以前よりも早いぐらいです。
私のパソコンに大した影響が無いことも確認できてほっとしています。
長男、次男のパソコンも十分実用に耐えうるスピードがでていますし、無線LANの導入も無事終了しました。

5.最後に・・
「これほど簡単に無線LANの設定ができるとは!!」と驚くばかりの簡単設定でした。
あえてアドバイスをするならば、デスクトップ機の場合はUSBポート用無線LANアダプタで接続する方が簡単です。
次はプリンタやハードディスクの共有環境を設定したいと思います。





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