模様(薄紫)


自宅療養の記録
(術後8週目)

平成12年12月17日(日)
今日は車の運転に挑戦した。なんと2ヶ月間エンジンをかけていない。
埃だらけのインテグラに乗り込もうとするが、これが難しい。コルセットで動きを制限されるため、インテグラのように車高の低い車に乗り込むのは一苦労である。やっとのことで乗り込んでエンジンをかけるが、かからない。
完全にバッテリーが上がっている。仕方なく自宅に戻りJAFに電話する。
1時間後、JAFのおかげでエンジンはかかったが、バッテリーの電圧が極端に下がっているため、またいつかからなくなるかわからない状態とのこと。
とにかく運転してガソリンスタンドに行き、洗車と給油を済ませた。スタンドでもバッテリーをチェックしてもらったが、JAFと同様の見解。新品のバッテリーは75ボルトで17,500円。交換する覚悟を決めたが、ディーラーで購入した場合と比較することにした。
その後、同僚の見舞いに入院していた病院を一週間ぶりに訪ねた。先週火曜日に手術を終えているため、もう元気になっているだろうと思い、訪ねてみたが、手術は無事終了したものの足の痛みが取れないとのこと。
場合によっては再手術するそうで、その場合、お正月は病院で迎えることになるそうだ。
エンジンがかからなくなるとマズイので、20分程度で早々に引き上げた。
今週22日に再来診するので、その際に詳しく伺うつもりである。

平成12年12月18日(月)
昨日、車を購入したディーラーに電話で確認すると、バッテリー交換は15,000円。他にも点検してもらいたいし、ディーラーに交換を依頼した。昨日の今日でエンジンはたぶんかからないとのことで、わざわざ出向いて新品のバッテリーに交換してくれた。今回のトラブルの予防策だが、長期間車を使用しないときは、バッテリーのマイナス端子をはずしておくと、バッテリーが上がるのを防止できるそうだ。今度入院するときは気をつけよう。
これで安心して車が利用できるようになった。早速家内と一緒に博多区の市民プールに行ってみる。
利用料は390円、それにロッカー使用料が30円、計420円で2時間利用できるそうだ。竣工が昭和54年と古いせいか、バリアフリーの整備はなされていない。ちょっと不安だったが、脱衣場でコルセットをはずしシャワーを浴びてプールまで勇気を出して歩く。ここで転んだら大変だが、無事プールに到着。何と4〜5人しか利用していない。
人が少ないので泳ぐ人のじゃまにならずに水中歩行ができた。きょうは初日なので30分で切り上げた。
着替えもマジックハンドを使用して一人でできたし、これなら通えそうだと自信がついた。

平成12年12月19日(火)
今日もプールに出かけ、水中歩行を行う。昨日よりも10分延長し、40分連続して歩いた。
明日・明後日と博多区市民プールは休業とのこと。帰宅して明日のプールを探す。
南区の市民プールは年内休業して改修工事中、来年1月6日からは利用可能。
東平尾の県民総合プールが午後1時から利用できることが判明。明日はここに出かけてみるつもりだ。
帰宅後、インターネットでファンケル・オンライン・ショッピングにカルシウムやビタミン類を注文する。カルシウムは入院中から摂取していたが、マグネシウムと一緒に摂取した方が吸収が良いそうだ。ファンケルでカルシウムとマグネシウムを2:1にブレンドした製品を見つけたので購入することにした。
とにかく第5腰椎と仙骨が早く一体化するように、カルシウム、コラーゲンが不足しないように摂取するつもり。

平成12年12月20日(水)
予定通り東平尾の県民総合プールに出かけた。平日の道路は混雑しているため車で約30分かかった。
外装が立派なためか、何と利用料760円、これにロッカー代50円、計810円もかかった。
ロッカーの大きさが市民プールに比べ小さいため、着替えに使用するマジックハンドが入らない。仕方なく盗まれるのを覚悟して外に放置した。
プールの大きさは市民プールと同等(25mが6コース)程度である。プール底が全面タイル張りで、見た目にはきれいだが、水中歩行するには滑りやすく不適である。プールに入ってみると水面がへその当たりまでしかない。
市民プールは1.2mぐらいの高さがあったのに比べると極端に低い。これでは腰の負担は軽くならないのではと不安になる。しかし810円の元をとるため30分歩行した。
設備はすべてきれいなのだが、障害者のニーズを満たしているとは評価できない。市民プールの方がコストパフォーマンスは高いと思う。県民総合プールには2度と行かないだろう。
夕方、ひげを剃りに理容店に行った。何と50日ぶりのひげ剃りである。さすがに50日も経つと鼻ひげが食事に付くようになり、だんだんと気持ちが悪くなったためである。ひげ剃り後の顔を鏡で見ると、また童顔に戻った感じだ。
ひげを伸ばしていた方が、年相応かつ落ち着いて見えたのに、残念だ。

平成12年12月21日(木)
今日は博多区市民プールが休業のため、リハビリとして平尾の本屋まで散歩した。
15分ほど歩いて本屋に入ろうとしたところ、前方から犬をつれた若い女性が向かってきた。すれちがう際に犬が私を挟んで走り出したため、つないでいるひもに足をとられ、転びそうになった。
前につんのめりながらも踏ん張って転ぶのは避けたが、腰・背骨に一瞬激痛が走った。
若い女性は「すみません」と謝っているが、「俺は腰が悪いんだぞ!」と言ってもわからないだろうし、腰を押さえながらその場を離れた。痛い部分が手術した箇所ではないようなので、我慢して本を買って歩いて帰った。
帰宅後、どうも気分が優れない。特に左足の痛みが強くなった感じもするし、いろんなところが痛い。
転ぶのを避ける際に力が入ったのが原因かも。夕食後痛み止めを飲んで早々に寝た。
明日は診察なので主治医に詳しく相談してみるつもり。
それにしても、いままで順調に推移していたのに、思わぬトラブルに遭遇したものだ。

平成12年12月22日(金)
今日は退院後初めての再診日である。インターネットでバスの時間を調べバス停へ向かう。バスに乗るのも退院後初めてである。乗車は問題なかったが、降車はちょっと怖い感じだ。予定の14時までに到着し手続きを済ませレントゲン写真を撮影して待つこと1時間、やっと診察となった。主治医は既にレントゲンを見られていたので、いきなり「順調です」と言われた。昨日転倒しそうになったことも報告したが、あまり問題視されなかった。骨移植用に自家骨を採取した部分の傷付近から左足にかけてのしびれや痛みだが、骨採取が原因と推定され痛みが取れるまで3ヶ月程度はかかるそうだ。湿布・塗り薬・痛止の内服薬等を処方してもらった。傷の上から湿布や塗り薬を使用してもよいと許可されたので、これでしびれや痛みとつきあってみるつもりだ。
なるべく長時間同じ姿勢を続けないこと、長時間とは1時間を目安にすること等の注意を受けた。
最近は2〜3時間連続して座ることもあったので、ここは見直さねばと反省する。
次回は1月12日に来診し、職場復帰の時期について指示を受けることになった。
会計を済ませ薬を受け取り、同僚の見舞にいった。やはり来週火曜日に再手術をするとのこと。
今度は内視鏡による手術ではなく、ふつうの手術だそうだ。その後3週間で退院できるそうだが、今度こそ成功して欲しい。

平成12年12月23日(土)
2日振りにプールに出かけて水中歩行を行う。今日は土曜日というのに、相変わらず人が少ない。
おかげでのびのびと歩くことができた。しかし後半は小学生が4人ほど来て泳ぎだしたので、多少窮屈になった。
自家骨を採取した傷から左足太股にかけて、相変わらずしびれと痛みがあるが、一昨日転倒しそうになって以来、それが強くなった感じがする。
インターネットで調べた他の闘病経験者の事例では、痛みにはリハビリが一番の薬ということである。がんばって歩かねば。(実は退院後、じわりじわりと体重も増加傾向にあるし・・・)


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